西武ライオンズ対阪神タイガース(西武ドーム) 新井さんのエラーは誰が悪いのか
まいどです。虎講師です。
5月20日の西武戦4回裏、2死からのセカンドゴロ、セカンドからの送球を新井さんが逸らしバッターは出塁。その後5失点するという致命的なプレーがありました(記録は新井さんのエラー)。
ツイッターとかその他掲示板を見てると、新井さんがボロンちょに言われてます。しかしこのプレー。果たして新井さんが悪いのでしょうか。
僕の考えをお伝えする前に、思い浮かべてほしいプレーがあります。良くみる「4−6−3」や「6−4−3」のゲッツー、それもベース寄りに打球が飛んできた時のプレーを思い浮かべてみてください。
ややこしいので「6−4−3」に絞ってお話をします。ショートやや右へのゴロ、ショート捕ってセカンドへトスフォースアウト、セカンドが1塁に転送1塁もアウトダブルプレー!ってやつです。
思い浮かべるのが難しい!!ってあなた、こんなやつです。
この「6−4」のところ、ショートはセカンドにトスをしてボールを渡しています。これ、なんで「トス」なのか考えたことありますか??
理由は2つあります。
1.速く送球できる
ダブルプレーは時間との戦いです。捕ってから送球するまでの時間を0.1秒でも速くするためには踏ん張って投げる時間さえもったいないのです。
2.セカンドが捕球しやすい
ショートがベース付近からセカンドへ全力で送球したら、いくらセカンドがプロでも捕れません。なので、そっとやさしくトスなのです。セカンド次の動作に移行しやすいようにやさしくボールを渡すには「トス」が最適なのです。
さて、これを踏まえて2013年5月20日西武阪神戦5回裏のプレーを振り返ってみましょう。
セカンドゴロを西岡が捕球、1塁へ送球してアウト3アウトチェンジのはずでした。ところが西岡は小走りに1塁に向かってランニングスローをしました。
これ、捕る側としては非常に捕りにくい送球です。普通にステップスローで軽く送球されれば何も問題無かったのです。セカンド西岡がランニングスローをすることによって、・普通の送球とは違うリズムでボールが来る・しかも結構速度があった。と、ダブルで悪条件が重なりました。
さらにさらに、それでも胸元に送球が来れば良かったのですが、ボールがやや新井さんの腰付近、低めに来ました。
3つの悪条件が重なって生まれたのがこれです。
まぁ、それでも「プロなんやから捕れよ」というのも一理あります。投げたほうからすると「あれぐらい捕ってくれやぁ〜。。」とも思うでしょう。
ただ、「新井さんだけが悪いプレーではない」ということだけ、わかってもらえればと。相手にやさしくです。野球でもなんでも。
虎講師でした。
あ、そうそう。交流戦チケット結構まだあるみたいでっせ。