東京ドーム 読売ロッテのランダンプレーでサブローが逃げ切れた理由。
ピッチャーゴロ→投手杉内捕球→飛び出した3塁ランナーサブローを追う→サブロー3塁へ走る→杉内がサードの村田へ送球→サブローホーム方向へ走る→村田が追う→村田追いつけずにランナーサブローそのままホームインwww
ランダウンプレーで3塁ランナーサブローが逃げ切ってホームインしてしまうという笑ってしまう珍しいプレーでした。
なんでこういうことになったのかを書きます。村田が鈍足だからではありませんw
まずプレーそのものについてお話する前に、挟殺プレーの鉄則を知っておきましょう。
1.ランナーをタッチしてアウトにする
当たり前ですね。ほとんどのランダウンプレー(挟殺プレー)では、最後ランナーがタッチアウトになりますね。しかし、アウトにできない場合でも最悪の場合、
2.元の塁にランナーを戻す
ことが最低条件です。被害は最小限に、です。
では、上記2点の挟殺プレーの原則を理解した上で再度このプレーを見て下さい。
ゴロを捕った杉内は、やや本塁方向に回り込みながら3塁ランナーサブローを追い始めます。これは「2.最悪の場合は元の塁にランナーを戻す」ことを考えているからです。ここまでは何も問題無し。
でも杉内は3塁方向へ走るサブローに追いついてタッチできる距離感ではありません。そこでサードの村田に送球します。
この時点で村田がタッチしてサブローをアウトにするのが理想です。が、少し杉内が村田に投げるタイミングが早かったのか、サブローが俊敏だったのか、村田がタッチする間もなくサブローは方向転換し、本塁方向へと走り出します。当然村田は追います。
通常、挟殺プレーでは追われる走者よりも追う野手の方が速く走ることができます。走者は野手がボールを投げ、自分が向かっている野手へとボールが渡るとすぐに方向転換する必要があります。
なので、追いかけてくる野手がボールを投げるタイミングを見計らいながら走るのでどうしても走るのがやや遅くなるのです。よっぽど走力の差が無い限り、野手が投げるフリをしながらランナーを追うと、すぐに追いついてタッチができてしまうのです。
でも、この時は違いました。3塁ランナーサブローは村田の動きを警戒することなどなく、猛然とホームを目指して走りました。村田とサブローなら、たぶん見た目サブローの方が足は速いです。なので、村田は追ってもおいつけません。
問題はここです。三塁手村田は、サブローが本塁に向かって全力で走るのを見た瞬間に、挟殺プレーに加わろうとしていたキャッチャー阿部にボールを渡すべきだったのです。
早めにボールを渡しておけば、阿部がタッチできるかどうかは別にして、あのまま本塁をかけぬけられることは無かったはずです。サブローは3塁に向かって走り直さなければいけませんので。
一瞬の判断、「走ってタッチしよう」と思ったのが村田の運の尽き。こんなアホなことにはならなかったのですねぇ。
野球にはどんなプレーにも「原則」があります。その原則が一瞬一瞬のプレーの中で抜け落ちてしまったときに、こんなおもしろいことが起こります。
ウチのチームでこんなことが起こらないことをいのりつつ、本日はPCを閉じます。
さぁ、明後日から交流戦開幕、がんばろう(涙)
虎講師でした。
あ、そうそう。交流戦チケット結構まだあるみたいでっせ。